「近くのシーシャ」「渋谷 焼肉」と検索したとき、最初に目に入るのはGoogleマップの店舗一覧です。そこに表示される星の数と口コミ件数は、お店に入るかどうかをその場で決める材料になっています。
この記事では、Googleマップの口コミを「ルールを守って」増やす方法をまとめます。先に強調しておくと、Googleには口コミに関する明確なポリシーがあり、それを外すと口コミが削除されるだけでなく、店舗情報そのものに制限がかかることがあります。増やし方の前に、まずルールから確認しましょう。
なぜGoogleマップの口コミが集客に効くのか#
Googleは、地図検索の表示順を決める要素として「関連性」「距離」「知名度」を挙げています。このうち「知名度」には、Web上でどれだけ言及されているか、そして口コミの件数や評価が含まれます。
ただ、順位以上に大きいのは「人が見ている」ことです。お客さんはお店を選ぶとき、口コミの件数、星の平均、そして直近の口コミがいつ書かれたかを無意識に見ています。件数が多くても最新の口コミが1年前なら「今も営業しているのかな」と不安になります。
つまりGoogleマップの口コミは、件数・評価・新しさの3つを継続的に育てるものだと考えてください。
まず知っておくべきGoogleのルール(ここを外すと全部ムダに)#
Googleビジネスプロフィールのポリシーでは、次のような行為が禁止されています。
- 口コミと引き換えに報酬を提供すること:割引、無料の商品・サービス、金銭など。「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料」はこれに該当します
- レビューゲーティング:満足していそうなお客さんにだけ口コミを依頼し、不満そうな人には依頼しないなど、評価を選別する行為
- 自作自演・関係者による投稿:オーナーや従業員、家族による投稿、業者からの購入
- 否定的な口コミの修正・削除と引き換えの利益提供
違反と判断されると、該当する口コミの削除に加えて、ビジネスプロフィールに新しい口コミが投稿できなくなるなどの制限が課されることがあります。数年かけて集めた口コミが一気に消えるリスクを考えると、グレーな手法は割に合いません。
ポイント:「口コミをお願いする」こと自体は禁止されていません。禁止されているのは「見返りを渡す」「相手を選別する」「自分で書く」ことです。
違反にならずに口コミを増やす5つの方法#
1. 「お願いするタイミング」を決めておく#
口コミの依頼は、お客さんの満足度がいちばん高い瞬間に行うのが基本です。飲食店なら、デザートを出したあとや会計時。サロンなら施術後に鏡を見て喜んでいるとき。「よかったら、Googleの口コミで感想を聞かせてください」と、一言添えるだけで投稿率は変わります。
大事なのは、スタッフ全員が同じタイミングで同じ一言を言えるようにしておくことです。オーナーだけが頑張っても、シフトによって差が出ます。
2. QRコードと口コミリンクを用意する#
Googleビジネスプロフィールの管理画面から、口コミ投稿画面に直接飛べるリンクを取得できます。これをQRコードにして、レジ横やテーブルのカード、レシートに載せておきましょう。「検索して、お店を探して、口コミボタンを押す」という手間がなくなるだけで、投稿してくれる人は増えます。
3. 全員に平等にお願いする#
レビューゲーティングを避けるためにも、満足していそうな人だけに声をかける、という運用はしないでください。全員に同じカードを渡す、全員に同じ一言を言う。それで低評価が来たとしても、誠実に返信すれば見ている人の印象は悪くなりません(返信のコツは後述します)。
4. 書きやすい「ネタ」を体験の中に用意する#
口コミが書かれないいちばんの理由は「何を書けばいいか分からない」ことです。内容を指示するのではなく、印象に残る体験をつくることで自然に書きたくなる状態を目指します。
- 名前を覚えやすい看板メニュー(「あのいちごのシーシャ」「〇〇特製ハラミ」)
- 写真を撮りたくなる盛り付けや演出
- ひとこと添える接客(「今日は〇〇が入っていておすすめです」)
こうした要素があると、口コミに具体的な言葉が入り、それを読んだ次のお客さんの来店理由になります。
5. 口コミには必ず返信する#
返信は、書いてくれた本人へのお礼であると同時に、これから口コミを書こうとしている人へのメッセージでもあります。「このお店はちゃんと読んでくれる」と分かると、投稿へのハードルは下がります。
口コミ返信の基本の型#
返信は長文である必要はありません。次の3要素を押さえれば十分です。
- お礼:来店と投稿への感謝
- 具体的な反応:口コミに書かれた内容への一言(「〇〇を気に入っていただけて嬉しいです」)
- 次回へのひとこと:「次は〇〇もぜひ」「またお待ちしています」
低評価の口コミには、言い訳をせず、まず受け止める。そのうえで改善したことを書く。これが見ている人に効きます。ケース別の例文は、口コミ返信の例文集にまとめています。
インフルエンサーPRとGoogleマップ口コミの関係#
「インフルエンサーに来てもらってGoogleマップに口コミを書いてもらえば早いのでは?」と考える方もいるでしょう。ここは正直にお伝えします。
Googleのポリシー上、対価と引き換えに口コミ投稿を求めることは禁止です。したがって、来店型のインフルエンサーPRを行う場合も、「口コミを書くこと」を条件にしたり、内容や評価を指定したりするやり方は避けなければなりません。
私たち株式会社Arilienも来店型PRを提供していますが、口コミの内容を指定したり、評価の高い投稿だけを求めたりすることはしません。実際に来店し、感じたことを自分の言葉で書いてもらう。PRであることは投稿に明記する。それが結果的に、いちばん信頼される口コミになると考えています。ルールの詳細はステマ規制の解説記事も参考にしてください。
まとめ#
- Googleマップの口コミは「件数・評価・新しさ」の3つを育てる
- 報酬提供、レビューゲーティング、自作自演は禁止。違反すると口コミ削除やプロフィール制限のリスク
- 依頼のタイミングを決め、QRコードを用意し、全員に平等にお願いする
- 内容を指示するのではなく、書きたくなる体験をつくる
- 返信は「お礼・具体的な反応・次回へのひとこと」の3要素
Googleマップと並んで重要な食べログについては、食べログの口コミが増えない原因と対策で解説しています。
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