インフルエンサーマーケティング

ギフティングとは?店舗が商品・サービスの提供で投稿してもらう仕組みと注意点

ギフティングは、インフルエンサーに商品やサービスを無償提供し、投稿してもらうPRの形です。来店型PRとの関係、向いている業種、提供物の決め方、依頼の流れ、投稿されないリスクの防ぎ方、無償でもPR表記が必要な理由をまとめました。

西執筆:西村亜海公開 3分で読めます

「ギフティング」は、インフルエンサーに商品やサービスを無償で提供し、その体験を投稿してもらうPRの形です。謝礼を払わない(または少額の)形が多く、店舗にとって始めやすい手法として広がっています。

一方で、「送ったのに投稿されない」「PR表記がなくて問題になった」というトラブルも多い手法です。この記事では、ギフティングの仕組みと、店舗が失敗しないための考え方をまとめます。

ギフティングとは

インフルエンサーに商品(コスメ、食品、雑貨など)を送る、またはサービス(飲食、施術、宿泊、体験)を提供し、投稿してもらう手法です。店舗の場合は、来店してもらってサービスを提供する「来店型PR」がギフティングにあたります来店型PRの記事)。

有償PRとの違い

項目ギフティング有償PR
対価商品・サービスの提供(謝礼なし〜少額)謝礼(数万円〜)
投稿の確約弱い(取り決め次第)強い(契約で確約)
投稿の自由度高い(本人の感想)依頼内容に沿う
向いている認知の裾野を広げる、口コミの厚み確実な露出、キャンペーン

向いている業種と提供物

  • 飲食店:コース、看板メニュー、ドリンク。来店で提供
  • 美容サロン:施術1回。仕上がりが投稿になる
  • 体験型:体験1回。完成品が残る
  • 宿泊:1泊。部屋・食事・温泉が投稿になる
  • 物販:商品を送付。店舗紹介と組み合わせる

提供物は「投稿したくなるもの」「お店の看板になるもの」を選びます。「余っているもの」を送っても、投稿にはなりません。

依頼の流れ

  1. 候補を探す探し方の記事
  2. DMで依頼する。提供内容、お願いしたいこと、PR表記を明記DM例文
  3. 取り決めを残す。投稿先、本数、期限、表記チェックリスト
  4. 提供する(来店、または送付)
  5. 投稿を確認する
  6. お礼を伝え、関係を続ける

「投稿されない」を防ぐ

ギフティングで最も多いトラブルです。

  • 依頼時に「投稿をお願いする」ことを明確に伝える。「よかったら」だけでは、投稿は義務にならない
  • 投稿先と期限を決め、返信で了承をもらう
  • 提供の前に、投稿の予定日を聞く
  • 投稿されなかった場合の対応(連絡、次回の依頼をしない)を決めておく
  • 商品送付型では「受け取り後〇日以内」を明記する

それでも一定の割合で投稿されないことは前提に、複数名に依頼します。

無償でも「PR表記」は必要

「お金を払っていないからPRではない」は誤りです。商品・サービスの無償提供は「経済的利益の提供」にあたり、依頼して投稿させる以上、PRであることが分かる表示が必要です。対象は投稿者ではなく、依頼した店舗側です。詳細はステマ規制の解説参照してください。

「#PR」「〇〇より提供」を冒頭付近に。「良いことだけ書いて」の指定はしない。

税務と経理

提供した商品やサービスの原価は、広告宣伝費や販売促進費として処理されるのが一般的ですが、扱いは税理士に確認してください。謝礼を支払う場合の源泉徴収についても同様です。

口コミ媒体との関係

ギフティングで来店した人が、Googleマップや食べログに口コミを書く場合、対価と引き換えの口コミ投稿は各媒体で禁止されています。口コミを条件にしない、内容や評価を指定しない、書くかどうかは本人に委ねる、が前提ですGoogleマップの口コミの記事)。

まとめ

  • ギフティングは商品・サービスの無償提供で投稿してもらうPR。店舗では来店型PRがそれにあたる
  • 投稿の確約は弱い。依頼の明確化、期限、複数名への依頼で補う
  • 提供物は「投稿したくなる看板」を
  • 無償でもPR表記は必須。対象は店舗側
  • 口コミを条件にしない

全体像はインフルエンサーマーケティングの完全ガイド参照してください。

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西
西村亜海ミセノホシ編集長/株式会社Arilien

株式会社Arilienで飲食店・サロン向けのインフルエンサーPRとSNS集客支援を担当。現場で見た「来店につながる口コミ・SNSの育て方」を、売り込みなしで記事にしています。 法規制やプラットフォームのルールは一次情報を確認して執筆しています。