インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングの市場規模と動向|店舗が知っておく数字と読み方(出典付き)

国内のインフルエンサーマーケティング市場は2024年に860億円(前年比116%)、2029年には1,645億円へ成長する予測(サイバー・バズ/デジタルインファクト調査)。出典、成長の背景、店舗にとっての意味、数字の読み方を解説。

西執筆:西村亜海公開 5分で読めます

「インフルエンサーマーケティングは伸びている」とよく言われますが、実際にどのくらいの規模で、どのくらい伸びているのか。店舗のオーナーさんが判断材料にできるのは、出典のある数字だけです。

この記事では、公表されている国内市場の調査結果を出典付きで整理し、成長の背景、店舗にとっての意味、そして数字を読むときの注意をまとめました。施策そのものの解説はインフルエンサーマーケティングの完全ガイド参照してください。

結論:国内市場は年1割強で成長。ただし店舗にとっての意味は「市場が大きいこと」ではなく「マイクロ層の活用が広がっていること」

市場の成長は、大手ブランドの予算増だけでなく、地域の店舗がナノ〜マイクロインフルエンサーを使う動きが広がっていることの表れでもあります。店舗が見るべきなのは市場全体の額ではなく、「自店の地域で、自店の予算で、組める人が増えているか」です。

国内市場の数字(出典付き)

株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトが共同で実施した「2024年 国内ソーシャルメディアマーケティングの市場動向調査」(2024年11月公表)によると、次のとおりです。

項目2024年2029年(予測)
インフルエンサーマーケティング市場860億円(前年比116%)1,645億円(2024年比 約1.9倍)
ソーシャルメディアマーケティング市場全体1兆2,038億円(前年比113%)2兆円超
縦型ショート動画の市場246億円636億円

出典:デジタルインファクト「第三回目のソーシャルメディアマーケティングの市場動向調査を共同で実施しました」MarkeZine「ソーシャルメディアマーケティングの市場規模、2029年には2兆円を超える予測【サイバー・バズら調査】」

インフルエンサーマーケティングは、ソーシャルメディアマーケティング全体の1割弱を占め、全体より速いペース(前年比116%)で伸びています。縦型ショート動画(リール・TikTok)の市場が5年で2.6倍に伸びる予測になっている点も、店舗の発信の形と重なります。

成長の背景

  1. ステマ規制(2023年10月)で「正しいやり方」が明確になった:PR表記を前提にした依頼が標準になり、企業が使いやすくなった。ステマ規制の記事
  2. 縦型ショート動画の普及:リールとTikTokで、フォロワー以外にも届く仕組みが定着した
  3. ナノ・マイクロ層の活用が広がった:有名人1人より、地域やジャンルの発信者を複数名使う形が、店舗や中小企業にも広がった。マイクロインフルエンサーの記事
  4. 効果測定の手段が増えた:保存・プロフィールアクセス・タイアップ投稿ラベル・パートナーシップ広告など、数字で見られるようになった

店舗にとっての意味

  • 組める人が増えている:地域のグルメ・美容・お出かけを発信するナノ〜マイクロ層は、市場の拡大とともに増えています。探し方はこちら
  • 相場が見えやすくなっている:来店型、ギフティング、フォロワー単価型など、料金モデルが整理されてきました。費用相場の記事
  • 競合も使い始めている同じ地域の店がPRを使うと、「投稿されている店」と「されていない店」の差が、Instagramの発見面で出てきます
  • ルールを守ることが前提:市場が大きくなるほど、規制と各プラットフォームのポリシー(PR表記、口コミの扱い)の運用が問われます

数字を読むときの注意

  • 調査ごとに定義が違う「インフルエンサーマーケティング」に何を含めるか(広告配信費、ギフティングの物品、代理店手数料)は調査会社で異なります。異なる調査の数字を並べて比較しないでください
  • 予測は前提つき:2029年の数字は、調査時点の前提で計算された予測です。景気やプラットフォームの仕様変更で変わります
  • 市場の額と自店の効果は:市場が伸びていても、自店の来店に変わるかは、地域・業種・導線の整備で決まります
  • 一次情報にあたる:まとめ記事の数字は転記ミスや古い数字が混ざることがあります。上の出典(調査会社の発表)を直接確認してください

Arilienの位置づけ

私たち株式会社Arilienは、市場の成長を支える「地域のナノ〜マイクロ層×店舗」の形で、飲食店向けの来店型インフルエンサーPR(約20名・29.8万円/回)を提供しています。市場の数字より、自店の来店経路のどこが詰まっているかから伺います。サービスの詳細

よくある質問

国内のインフルエンサーマーケティング市場はいくらですか?

サイバー・バズとデジタルインファクトの調査では、2024年に860億円(前年比116%)、2029年には1,645億円に成長する予測です。

市場が伸びているなら、店舗も今すぐ始めるべきですか?

市場の成長と自店の効果は別です。Googleマップ・口コミ・Instagramの土台と来店経路の計測が整っていれば、PRは来店に変わりやすくなります。土台が先です。

海外の市場規模も知りたいのですが?

海外の調査は定義と為替の影響が大きく、国内の数字と単純に比較できません。参考にする場合は、調査会社と定義を確認してください。

数字を自店の資料に使ってもいいですか?

出典(調査会社名・調査名・表年)を明記すれば引用できます。数字の改変や、異なる調査の混在は避けてください。

まとめ

  • 国内のインフルエンサーマーケティング市場は2024年860億円、2029年1,645億円の予測(サイバー・バズ/デジタルインファクト)
  • 全体(1兆2,038億円)より速く伸び、縦型ショート動画も拡大
  • 背景はステマ規制で「正しいやり方」が明確になったこと、ショート動画の普及、ナノ・マイクロ層の活用
  • 店舗にとっての意味は「組める人が増えている」「相場が見えやすい」「競合も使い始めている」
  • 数字は定義と前提を確認し、一次情報にあたる

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西
西村亜海ミセノホシ編集長/株式会社Arilien

株式会社Arilienで飲食店・サロン向けのインフルエンサーPRとSNS集客支援を担当。現場で見た「来店につながる口コミ・SNSの育て方」を、売り込みなしで記事にしています。 法規制やプラットフォームのルールは一次情報を確認して執筆しています。

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